青果仲卸企業の挑戦

《現在、以下作成中です》

 ここ奈良県中央卸売市場は、奈良県唯一の県営中央卸売市場として県内の食材流通の要となっています。 

 この中央卸売市場には、全国からの水産物を扱う水産事業者として水産荷受2社及び仲卸25社、野菜・果物を扱う青果荷受2社及び仲卸20社、さらに、食肉・茶問屋・鰹節・だし巻き玉子・包装資材など幅広い業種の事業者が集う「関連卸事業者」32社が集まり、日々全国及び県内食材の生産地から販売先までの流通を担っています。

場内風景

 その中で、奈良県中央卸売市場には日々県内農家から野菜・果物が入荷してきます。いわゆる地場野菜です。このうち小規模農家から持ち込まれる野菜は個々の農家にて包装されているのもありますが、収穫状態のままバラにて持ち込まれるものが多くあります。 一方、量販店などで販売する為には、一定本数にて袋にいれて、産地名などを表示したシールの添付が必要です。

 この個々の農家から早朝に出荷されてくる多品種・比較的少量の野菜をとりまとめて、量販店の指定に応じたサイズ、数量などに合わせて袋詰め・シール張りを行い、出荷時間に合わせて配送していくのは、多くは青果仲卸の役目になります。このあたり時間との勝負になります。

バラ野菜 ピーマン

バラ野菜 ピーマン

 早朝に入荷した近郷野菜は新鮮で季節に応じた旬の野菜が多く、流通の現場や消費者からの人気が高く、県内農家の生産基盤維持域・拡大の為にも取扱量増加を要望されてきています。

 しかし、近郷農家からバラで持ち込まれる野菜は日々種類やサイズ・数量が異なり、この袋詰め等の加工処理は大量一括処理を得意とする機械化には不向きです。 その為、止む無く、早朝からの労働という不利な条件にも関わらず、市場内各仲卸事業者は、これらの作業を人手による人海戦術にてこなしてきており、必然的に取扱量には限界があり、生産農家からの出荷要望の全てを、いつでも適える事は難しい事でもありました。

手作業袋詰め きゅうり

手作業袋詰め ナス

 そこで、今回 青果仲卸企業 株)ならにっか では、高価ではありますが、小ロットや多様な長さ・サイズ・水を含んだ野菜にも対応できる小型の高性能な野菜専用包装機を導入しました。

 包装するフィルムの長さは、個々の野菜に応じて裁断できますが横幅は事前にセットするフィルムによる為、フィルム交換を最小限にする為、この野菜専用包装機を2台設置いたしました。 これにより、生産性は従来の約2倍以上になり、農家から市場への野菜のバラ持ち込み許容量が大きく増えました。近郷農家は収穫後の包装作業から解放され、バラ詰めのまま安心して市場に出荷できる環境が整いつつあります。

野菜包装

キュウリ包装

 今後の本格的な稼働によって、近郷農家は、袋詰め/シール張り等の作業から解放され、仲卸事業者と相談の上、朝の野菜収穫後にバラ出しでの出荷が安定して可能となり、野菜栽培業務に特化するすることができます。一方、市場仲卸事業者は、加工・包装・配送業務に集中特化し、野菜を新鮮なうちに量販店・消費者に届ける体制を整備していけます。 

 このような農家と流通事業者との一層の機能分化により、今後、奈良県内の地場野菜の生産量増加が期待されています。

機械全景 A

 このように、奈良県中央卸売市場から出荷される生鮮野菜は、鮮度維持向上の為、市場内仲卸事業者により日々業務の改善が行われております。

 奈良県中央卸売市場は、農家の方々から取れたての野菜を消費者の皆さまへお届けする事などを通じて、奈良県内農家の方々の生活基盤の安定及び県内消費者の皆様の食卓を豊かにするよう、常に努力してまいります。

   文章作成   ならの特選食材流通協議会 事務局 塩野健一

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